こんにちは。暑いですね。
加工室の小池です。
数十年前に和裁の勉強をするようになって、
羅(ら)?!紗(しゃ)?!絽(ろ)?!と名前も個性も魅力的な夏の生地に不思議な感動を覚えたものです。
羅とは・・・もともと鳥や小動物を捕獲するための網を意味する言葉が、絹で織った網のような生地を指すようになったそうです。
複雑な組成のため、特殊な機で織るので、通常の機で織ることができる紗に押されて生産量が減りました。
日本では主に冠などに、中国では高官が錦の服の上に塵除けとして羽織ったそうです。
画像を探すのに一苦労でした。
紗とは・・・薄く透き通る絹織物で、カジュアルからフォーマルまで広く使われてます。
織り柄のある紋紗(もんしゃ)、紬糸で作られた紗もありますね。
長襦袢を重ねた時の透け感は、涼しげです。
ぼんやりとした様を示す『紗がかかったような』という表現はなるほどですね。
絽とは・・・紗の変形にあたり、7・5・3本おきに緯糸に2本の経糸を交差させて織っていくもので、それぞれ七本絽・五本絽・三本絽と呼ぶそうです。
私が初めて見たものは、夏喪服です。
フォーマルの席にふさわしく訪問着、小紋、色無地など、最近はめったに見られませんが、黒留め、振袖などもあります。
昔の暮らしの中で考えて作り出された夏の生地に、不思議な魅力を感じませんか?
きものでわからないことは、お気軽に川平屋?0565-32-0201にお問い合わせ下さいね。